例年ですと10日頃が仕事納めです。でも今年は20日や26日など飛び飛びで仕事が入っています。とにかく忙しい1年でした。過去最高の忙しさを記録したようです。『働かないほうが儲かる』、というと研修参加者の皆さんは怪訝(けげん)な顔をしますが、小さな会社だからこそ経営してみるとその意味が分かります。
『嘘も方便』という諺があります。研修を担当させていただくとき「先生、厳しくお願いします」とよく言われます。でもそれは厳しさが分かっていない人の、真に方便でもあることがあります。(全てがそうである、との意味ではありませんので・・・)気をつけないと痛い思いをすることがあります。
最近、私は本音で物を言うように路線を転換しました。でも、長年この仕事をしていると『本音』と『建前』を使い分けられない講師は苦労することも承知しているのです。所詮、悪口を言われて気分の良い人などいる筈がありません。下手に本音を述べたら命取りになることなど誰よりも知っているつもりです。A市、B市、C市の研修で『レベルが低過ぎる』と言ったら翌年から仕事が来なくなりました。でも、世の中には必ず賢人がいるものです。初取引の自治体Nに対して、研修後にかなり厳しいコメントを送りました。対象が管理職ですから妥協は許されません。高橋はキザなようですが『研修はいつも真剣勝負』だと思っています。後日、研修担当のKさんから「当市の研修始まって以来の厳しいコメント」とのメールをいただきました。このKさんが偉いのです。尊敬する先輩に私のコメントを見てもらったそうです。そして、「この講師はまともだよ。悔しいけどレベルが低いと言われても反論できないよ!」と言われたそうです。早速、彼から20年度に同メンバーにフォローアップ研修をお願いしたい旨の連絡がありました。
来年度も憎まれ口を叩きながら研修を担当させていただきます。それが私の宿命と思っております。来年もよろしくお願いいたします。よい年末年始をお過ごしください。
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