2009年
1年のお礼を込めて! 2009年12月27日

 12月15日がこのコーナーの最終配信日でしたが、臨時で配信させていただきます。

 小誌ですが、念願の情報誌『ランタナ』を創刊しましたところ、多くの皆様からお祝いのお言葉やコメントをいただきありがとうございました。おかげ様で、ホームページの閲覧件数が急上昇中です。配信は本当に大変な作業ですが、お言葉を糧に来年も頑張って参ります。ご支援ください。

 22年度の仮予約を早々にいただきながら、ご希望の日程に添えずご迷惑をおかけいたしました。調整・変更などのご配慮をいただきホッとしています。ありがとうございました。引き続き、仮予約を受け付け中でございます。最善を尽くし対応させていただきます。ご用命ください。

 来年も体調に注意して、『現場主義』を貫きます。「知力、体力、気力が衰えたら、引退の時」と肝に銘じながらも、少々、ゆっくりと歩みを続けたいと思っています。


 今年もお世話になりました。どうぞ、よい年末年始をお過ごしください。来年もよろしくお願いいたします。


渡り鳥って何ですか? 2009年12月15日

Q:研修担当になって3年になります。その何年か前だと思いますが、先生の研修を受講しました。その時は何気なく聞き流してしまったのですが、「研修の渡り鳥・・・・」云々と話されていたように記憶しています。最近、私にも思い当たる節があるのです。申し訳ありませんが、あらためて、その意味を教えてください。

A:ご質問ありがとうございました。最近も同じ話をしています。ずいぶん昔のことのようですが、覚えていていただき光栄と同時に恐い感じがしました。話すことに責任を持たなければ、と一層身を引き締めました。お話したのは講師のタイプや会社の方針のことです。あなたの「思い当たる節」とたぶん一致していると思います。私のようにお客様から長年リピートをいただくのは大変嬉しいのですが、長く続くことは講師の力量のレベルアップを問われますから、かなり辛いのが本音です。思い入れも深くなります。お叱りをいただくような例えですが、仕事が切れたときは大失恋・離婚をしたときのような焦燥感に苛(さいな)まれます。心にポッカリと穴が開くと同時に仕事にも穴が開くのです。体が一つしかありませんから、仕事の穴を埋めるのは大変です。ですから、割り切って2年程度で自分から見切りをつけ、新規先を探して渡り鳥を繰り返すのです。これでしたら、得意とする話だけを語っていれば十分ですからストレスも溜まりません。但し、このクセを付けたら力は伸びません。一方、社員を多く抱えている会社は、2年程度はベテランクラスを派遣して、その後は、ワンランク下の講師を派遣しなければ収益を上げることはできません。結果、『渡り鳥』となる訳です。人さまざまです。『渡り鳥』が好みの研修担当者もいます。あなたはどちらのタイプですか?

 このコーナーは今年最後の配信となりました。一年のご支援を感謝いたします。どうぞ、よい年末年始をお過ごしください。来年もよろしくお願いいたします。
 (念願の情報誌『ランタナ』(4P版ですが)を創刊しました。順次、発送の手続きを進めています。中旬までにお手元に届かず、購読をご希望の方はメールでお知らせください。無料でお送りいたします。)
 

研修の事業仕分け 2009年12月1日

 連日、『事業仕分け』の様子が報道されています。真新しい改革のように見えますが、これと同じようなことは、研修部門でも以前から行なわれてきました。自治体の詳しいやり方は分かりかねますが、民間では業績が悪化すれば、研修の『廃止』『縮小』が徹底されます。その経緯は明らかにされませんが、研修のプロ(入社時から研修を専門とする叩き上げの社員)集団が、議論に議論を重ねることは言うまでもありません。内容はもちろん講師の人選についても然りです。そして、トップからは出された結論への説明責任を求められます。

 自治体の場合はどのような経緯を経るのでしょうか。一度聞いてみたいと思いながら、これまで確認したことはありません。まさか担当者任せ、ということは無いと思いますが、トップがどこまで介入するのか興味津々です。任されることはとても大切なことですが、任す側の任し方が重要だと思うのです。人材育成が根付いている組織は、議論をとても重要視します。そして、トップの任し方も上手いのです。22年度の自治体の研修事業は、財政面でもかなり厳しくなるようです。スタッフの皆さんで徹底して議論し、知恵を絞ってください。安易な事業仕分けは慎むべきです。公明正大を旨としてください。「厳しい時代だからこそ、人材育成が大事!!」と、トップに掛け合うくらいの気概に期待します。

 念願の情報誌『ランタナ』(4P版ですが)を創刊しました。順次、発送の手続きを進めています。中旬までにお手元に届かず、購読をご希望の方はメールでお知らせください。無料でお送りいたします。次回の配信は15日です。


限られた予算の中で 2009年11月15日

Q:22年度の研修計画を立てる(練る)時期を迎えました。研修予算は減ることはあっても増えることはなさそうです。そんな状況の中で悩んでいることがあります。管理職級や監督職級(課長補佐や現任係長など)の研修を開催すると、中には最初から受講する意思のない職員がいます。さらに、せっかく参加しているのに意欲がなくネガティブな職員も目立ちます。「あと数年で退職する職員に投資するのであれば、まだ将来の長い若手職員の研修に予算を振り向けるべきではないか・・・・」、と正直思います。先生はどのようにお考えでしょうか?

A:本当に困ったものですね。役所は、余程のことがない限り降格がありません。ですから、旧態依然の感覚から抜け切れないのでしょう。研修担当であるあなたの悩みはとても理解できます。でも、これって、首長や幹部職員が本気で考えなければならない問題のはず!首長は本当に現実を把握しているのでしょうか。腹を括って『首長に直訴』してはいかがでしょう。覚悟さえ決めれば、どんなに睨まれても自治体職員の皆さんはその程度で職を失うことも降格されることもないはずです。首長が「君に任せる!」と言ってくれたら占めたもの。笑いが止まりません。私でしたら、あなたの考えを優先しながら、管理監督職級の研修は首長や幹部職員にクラスを、@将来の幹部を期待する職員 A本当は降格させたい職員 の二つに編成させて研修を打ちます。愉快な研修になると思いませんか!但し、Aを引き受ける講師は、なかなか居ないと思いますが・・・
 

追 憶 2009年11月1日

 数年前、研修担当になって半年ほど経つAさんが訪ねてきました。大手企業ほどの規模はないのに、豊富な研修メニューに驚きました。同規模の中小企業からみたら羨ましい限りです。初めてお会いしたAさんは、『人材育成』にとても燃えていたような気がします。微力ながら、私も研修講師としてバックアップさせていただくことを約束しました。その会社の研修を担当させていただいて2年目頃から、私はあることに気がつきました。『老舗の看板倒れ』という言葉があります。それと風土がとても似ているのです。老舗の上にあぐらをかいている、その体質から抜け切れないのでは・・・と思えてならないのです。これだけの研修量をこなしていながら人が育っていない、なぜだろう?答えを探すのはそう難しいことではありませんでした。Aさんの上司や典型的な年功序列に問題がある、と私は判断しました。内政干渉とお叱りを受けそうですが、Aさんの上司が人材育成を担えるだけの器があるとは私には思えないのです。それに管理職のレベルも決して高いとはいえません。所詮、部下は部下。Aさんが潰されないか、そのことがむしろ心配です。

 風の便りに某市の様子が伝わってきます。市長が引退してから数年が経ちます。噂では相当な“ワンマン市長”と聞きました。それ故に箍(たが)が緩んだのか、組織がガタついているそうです。人材育成も体裁程度にやっているらしい。

 一方、F市やT市は、担当から担当に、異動があっても“人材育成の心”が脈々と引き継がれています。当時、研修担当として活躍した皆さんは、中枢を担う管理職として活躍しています。

 これらの違いは、どうして起こるのでしょう。「私には関係ない」と公言できたら、講師としてはとても楽なのですが。

 早々に22年度のお問い合わせ、仮予約をいただきありがとうございました。紙面を借りてお礼を申し上げます。


手間をかける 2009年10月15日

Q:先日の講演ではお世話になりました。初めて御社に研修の依頼をしましたが、驚いたことがあります。講演では通常レジュメ(2枚ほど)が配布される程度ですが、しっかりした内容のテキストをいただきました。既製品ではありませんでしたので、作成の手間は相当大変なのではないでしょうか。いつも、同じ対応をしているのですか?

A:お気づきいただき嬉しく思います。おっしゃる通り大変な作業で手間がかかります。どんな講演でも20〜30ページのテキストを作成します。2日間の講座でしたら50ページ程度のボリュームになります。すべての講演・講座に同じ対応をしています。リピートをいただいた場合でも、前回とテキストがそっくり同じ、ということはありません。ですから、ことさら大変です。時々、「テキスト代をいただきたいなぁ・・・」と思うこともあります。(笑い)テキストを充実させることは、ノウハウの流出にもつながります。粗雑に扱われたときは胸が痛みます。手間はかかりますが、今後も続けるつもりです。@研修を受けたあとで大切なことは『意識化』です。事あるたびにテキストを読み返していただけたらと思います。Aノウハウをオープンにすることで新しいアイディアが生まれます。そのアイディアがまたノウハウになるのです。Bテキストを作成しながら、当日をイメージしてやる気を高揚させていくようにしています。 理由はこの三つです。他社様のテキストを拝見すると、大手の研修会社などは、せいぜい2日間の講座でも10〜15ページ程度です。ページが少ない分、頭の中にテキストがびっしりと詰まっているのでしょうね。
 

聞(聴)く力を伸ばす 2009年10月 1日

 21年度も後半に入りました。目まぐるしく時が過ぎていく・・・そんな毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。早いものです、22年度の予算用見積りや研修企画の提案依頼をいただく時期になりました。

 半年間、研修を担当させていただき感じることは、職員の皆さんの“ものの見方・考え方”や“意識レベル”に、『自治体間格差』や『自治体内職員格差』がますます顕著になっているのではないだろうか、ということです。
 説明(プレゼン)能力の低下もさることながら、聞(聴)く力がかなり衰えているような気がしてなりません。@聞くときの表情や姿勢 A聞き取り理解するスピード B感動や感情表現 C聞くことへの忍耐力 D言葉以外の相手の気持ちを推し量って聴く力 など、どれをとりあげてもレベルが高いとは言い切れないのです。私の推測ですが、『聞(聴)く能力の格差が『自治体間格差』や『自治体内職員格差』に大きな影響を及ぼしているように思えるのです。総じて、聞(聴)く能力が高い組織は、創造力も活力も逞しいのです。ひと言でいえば“活気”があるのです。「話す力」を伸ばす研修ももちろん大切ですが、勇気ある職員担当の皆さん、「聞(聴)く力」を伸ばすことに特化した研修を企画してみませんか!!


注意できずに・・・ 2009年9月15日

Q:先生が言われていた「教壇に立って5分もすると、その空気(雰囲気)で、研修の成り行きが分かる」の意味が私にもようやく理解できるようになりました。オリエンテーションの際の皆さんの様子で、研修に対する意欲の有無がとてもはっきりと感じとれるのです。ところで、実に情けない自分が悔しくてたまりません。会場の後ろの席に座っていても、参加者の様子がよく見えます。先生がいつも厳しい言い方をされるように、ガムを噛んだり飴をなめている職員がいます。寝ている者もいます。でも、勇気を奮って注意ができません。これでは、研修担当者失格ですよね・・・

A:悩んでいただけるだけ嬉しく思います。きっと真面目に担当されているからそう感じるのでしょう。難しい問題ですね。注意をしても謝ることさえ知らない大人ばかりの世の中になってしまいました。ですから、叱るのを躊躇う気持ちは当然です。口頭で注意するのがやっかいでしたらメモを活用するのはいかがでしょう。教壇で講義中の私には無理ですが、担当者の皆さんでしたら、仕事の伝言メモを渡すふりをして、さり気なく注意できると思うのですが・・・

  2008年12月配信の『話の宝石箱(一筋に、懸命に)』をぜひご覧ください。きっとお役に立つと思います。
 

危機管理意識は育つのか!? 2009年9月1日

 先日、「危機管理・マスコミ対応研修」を担当させていただきました。研修は2日間コースで実施されました。講義はF大学教授が担当、私は「マスコミ対応」の実際を演習中心に指導させていただきました。研修の企画は大変意義あるものだったと思います。

 反面、危機管理意識は組織の末端まで本当に浸透するのだろうか?という単純な疑問も払拭できませんでした。職員の多くの皆さんは、『危機管理』という言葉を、@災害・天災時の管理体制 A不祥事・事件が発生した時の対応や再発防止 の視点でしか捉えていないような気がするのです。当然、それらは重要な範疇に入りますが、自治体そのものの運営が『いま危機にある』という意識に大いに欠けているような気がしてならない、というのがその理由です。新年度に入ってから研修の冒頭で決まって質問することがあります。「いちじききゅう」とはどんな字を書き、その意味はどういうことですかと。正答率の低さに唖然とすることがしばしばあります。「一時帰休」で苦しんでいる民間人が知ったら本当に怒るのではないかと心配になります。私自身、長いサラリーマン時代は組織に守られてきましたから偉そうなことはいえません。それでも、世の中の動きやこれからの自治体経営の課題などは勉強しているつもりです。

 研修担当者の皆さん、首長(あるいは副首長)・財政部長を講師にして、『徹底した財務研修』を全庁的にやってみませんか。そうすることで、不祥事や事件も抑止できると私は思うのです。(但し、講師は必ず首長(あるいは副首長)・財政部長でなければ意味がありません)


研修参加者への影響力 2009年8月15日

Q:研修は参加者への影響力をどう及ぼすかで結果が大きく左右されると思います。結局は、担当講師次第・・・(失礼ですが)、ということになるのでしょうか?

A:このコーナーは、研修を真剣に考える皆さんからの質問だけに、いつも回答に苦慮しています。仕事を任された限り、「講師次第・・・」と、(その責任を回避せずに)そうありたいと思い続けています。でも、それは講師の自惚れとまた心に戒めています。研修がうまくいったか否かの満足感を振り返るとき、かなり「講師次第・・・」とは言い切れない側面があるのです。参加者の研修アンケートにそれは如実に表れます。手ごたえの感じた研修アンケートには、当然、私へのお礼や感謝の言葉が記されています。それと同時に、研修担当者の皆さんや研修参加者同士の皆さんに対しても同じ言葉が記されているのです。つまり、参加者は講師のみならず、研修担当者の熱意や誠意も見ているのです。それらが互いに共鳴し合ったときに、参加者同士もまた共鳴し合うのでしょう。

 M市から依頼される『プレゼンテーション研修』は、もう数年になります。毎年、“とてもいい感じ!!”で幕を閉じます。(つい先日)その講義の中で、「プレゼンの切り出し方・結び方」について触れ、余韻を残して結ぶ技術があることを説明しました。例を引用しながら、まだ研修が終えていないのに今日の研修の結びの言葉をうっかり明かしてしまいました。その上、「シルクロードの曲がBGMで流れたら最高なのですが・・・」などと余計なことを言ってしまいました。研修責任者のS課長補佐の指示で、担当のSさんが、その曲を庁内くまなく探し回ってくださったことを知りました。(結局は間に合わなかったのですが・・・)S&Sさんの熱意や誠意が、参加者の皆さんや高橋の心を動かしている。だから毎回研修が盛会に終えるのだと思います。
 

書簡およびメールから 2009年8月1日

 今回は、最近の書簡およびメールから、その一部を掲載させていただきます。私の研修に対する考えなどの参考にしていただけましたら幸いです。(了解を得ていない文面もあります。何とぞ、ご容赦ください。)

 @○○日の研修は不心得の研修参加者がいましたら、その段階で研修を一時中断させていただきます。(管理監督者向け、講演に際して) A学ぶ姿勢がとても謙虚です。被指導者の皆さんから、指導者の私も多くのことを学びました。『教育』は『共育』なり。そんな思いを強くしました。(講師用研修アンケートに記載) B予算はメールにてお知らせいただきました内容で結構ですが、参加者にやる気のない職員がいた場合は2倍の請求とさせていただきます。某市役所で同じような講演を依頼されました。最初から昼寝をするつもりでくる課長がいました。お話になりません。(料金問い合わせへの返信に際して) Cこんばんは!こんな遅い時間まで大丈夫ですか。無理しないでくださいね。『急ぎ過ぎては、顔がきつくなる。ゆっくりし過ぎては、やはり、締りのない顔になる。世間的な価値観を認めつつ、自分の価値観も大切に生きていく、そのバランスの妙に“いい顔がつくられるようにも見える。』とても辛かったときに読んだ本の一節です。一生懸命ではなく一所懸命でよいのです。(研修担当になって日が浅く苦労している方へ) D数多くの技能労務職の研修を担当してきました。率直に判断して、すこぶる良好です。(研修担当後の感想文から)Eどのような言葉をかけてよいのか・・・辛い胸の内を察しました。(研修で知り合った大切な仲間へ) F昨夜のメールに書き忘れたことがあります。あなた以上に奥様が辛い思いをなさっているのではないかと思います。こんなときこそ、一層、いたわってあげてくださいね。(研修参加者からの相談に対して)

 この度の水害被災地の皆様へ心からお見舞いを申し上げます。職員の皆さん、大変でしたね。お疲れ様です。読者の皆さんもお元気でこの夏を乗り切ってください。


料金の値下げ交渉法 2009年7月15日

Q:22年度の仮予約に入られるとの記事を拝見しました。私たちも特に次年度は、税収入の落ち込みなどの理由から、料金の値下げ交渉をせざるを得ない状況になりそうです。今から心の準備をしておきたいと思います。大変ぶしつけな質問で申し訳ありませんが、値下げ交渉の方法などを教えてください。

A:研修は製品のように値段だけで決められない事情があると思います。でも、予算がありますから何とか頑張って交渉しなければなりませんよね。一概には言えませんが、講師を指名する場合とそうでない場合で交渉金額が違ってくると思います。研修会社によって料金体系がさまざまでしょうから、私個人の考えを、前者(指名)を前提にお答えいたします。1.正直に予算を提示して協力を要請する 2.シーズンオフ対応することで値下げを交渉する 3.年間契約方式(年間概ね5〜7日間程度依頼するなど)による値下げ交渉をする 4.遠距離の場合などは研修日を連続開催する(2日間コースを連続2回開催)などで交渉する 5.他の自治体と共同して発注する(A自治体2日間、B自治体2日間、C自治体1日など)ことで値下げを交渉する 以上、交渉方法・留意点を5点整理してみました。大切なことは、皆さんと講師の信頼関係をいかに築くか、ということではないかと思います。
 

研修の平準化 2009年7月1日

 官民問わず、不景気の影響で研修予算が削減されています。当然、研修会社も仕事の確保に大変な様子です。弊社も若干の影響は受けていますが、ご心配には及びません。これも皆様のご支援の賜物と深く感謝しています。逆に、昨年以上に忙しく、「峠はまだか!」とひたすら夏休みを楽しみに東奔西走のあり様です。その理由が見えてきました。研修の前倒しや集中開催が原因ではないかと思うのです。研修担当の皆さんも、研修量は減っているのに「忙しい、忙しい!」と仕事に追われているようです。ひょっとしたら、年内ですべての研修が終わり。そんなことも有り得るのでは、と危惧しています。

 研修の開催月が限定される研修も中にはあります。でも、それは最小限に抑えられるはずです。もっと、研修の平準化を考えるべきではないでしょうか。年度末の3月は例外としても、4月〜2月までの間でバランスよく研修を開催することが大切と考えます。研修担当の皆さんは、単なる事務屋ではないはずです。プランナーであり、トレーナーでもあるのですから、自分自身への充電(自己啓発)も必要です。議会月などが研修日として敬遠される気持ちは分かりますが、一般職の皆さんまで左右されるのはちょっと変?と思うのは、高橋の身勝手な考えでしょうか。

 AOI企画では、8月から来年1月〜3月まで及び22年度の研修について、仮予約などのご相談をさせていただきます。その節は、よろしくお願いいたします。
 

公務員に期待すること 2009年6月15日

 Q: 公務員を対象とした研修実績が多いとお聞きしました。研修をとおして、ズバリ、先生が公務員に期待することを教えてください。

 A.研修の中で、「公務員の皆さんは、経営状況が悪くてもどうして給料やボーナス(期末・勤勉手当)、退職金が必ず支給されるのでしょうか?」と質問することがあります。研修参加者の皆さんは考えあぐねた末「身分が保証されることで公務員の仕事が遂行できるから・・・」と答えます。私もそのとおりだと思います。余程のことがない限り、公務員の皆さんは生活も身分も保障されているのです。だとしたら、もっと大胆に生きてほしい、と私は思います。生活や身分が保障されることは、公務員の特権です。この特権をもっと活用(利用)してほしいと思うのです。“筋を通す”“自分の考えが正しいければ勇気を奮って主張する”“目先のことにこだわり過ぎない”etc。少々のことがあっても生活の保障はあるのですから・・・独りよがりや給料に見合った働きをしないのは困りますが、『大胆に生きる』を期待したいものです。そういう生き方をしないと必ず後悔します。二度の転職、そして、不景気のどん底(バブル崩壊)に独立した経験から私の得た教訓です。
 

新担当者は何をやりたいのか!? 2009年6月1日

 他の組織と同じように、研修担当部門でも異動が行われます。一般的に4月の異動ですから、今年度の研修計画は前年度のうちに決まっていたことになります。新しい担当者は、皆が「あっと驚く」研修を実現してみたい、そんな野心に燃えて?今年度の研修を観察することになるのでしょうか。昔、某研修所で研修体系を散々かき回し、また別の部署に移動していった担当者がいました。結果、私からみれば、あれは改悪以外の何ものでもない、と思いました。某市役所の接遇研修では、新担当者が私に言いました。「指導のレベルが低すぎる。もっと高度な内容で授業を進めてくれ」と。研修参加者のレベルが低いか高いかは講師が判断するもの。レベルに合わせて中身を調整するのが講師の役割。素人のまして口のきき方(マナー)もしらない担当職員に言われる筋合いはない。啖呵を切って身を引きました。上司にものが言えない。担当者間同士のコミュニケーションがうまくいっていないなどの組織に、どうもそのような傾向があるようです。しっかりした話し合いに期待いたします。22年度は、財政面での研修環境はもっと悪化しますよ。何をなすべきか、お互いに真剣に考えましょう。

 連休明けの忙しさに悲鳴をあげています。異動なさった前任者と新任の方の引継ぎがよく感謝しています。仕事はかくありたいと心底思いました。
 

組織風土とマナー 2009年5月15日

  Q:4月1日の配信記事を拝見しました。『ビジネスマナーのイロハを語るときは、その前に、自分自身のビジネスマナー度を十分にチェックしなければなりません。』の言葉を研修中実感しました。おっしゃる通りでした。公務員の世界では『非常識の常識』という言葉を耳にします。私たちがあまり気付いていないことで、先生からみると非常識・・・そんな体験がありましたらお聞かせください。

 A.つい最近、ある研修センターで仕事をさせていただきました。三つの研修機関のスタッフが同じフロア(スタッフルーム)を共用しています。研修が終えて帰る際に、お礼のあいさつを述べました。他の研修機関のスタッフの皆さんも一旦仕事の手を休めて、全員の皆さんが起立して労をねぎらって(あいさつをして)くださいました。それは私にとって、とても嬉しい光景でした。ところが、これとは逆のケースがあります。某自治体などは、声をかけた近場に座っている人が、辛うじてあいさつを返す程度です。(当然、座ったままで・・・)気が利かないだけで悪気はないのでしょう。でも、外に出て、それから自分の携帯でタクシーを呼ぶのは侘しいものですよ。
 

もっと向き合う 2009年5月 1日
 
 新人研修がまだまだ続く企業もありますが、多くの企業・自治体ではひとまず一段落ですね。研修担当の皆さんお疲れ様でした。でも、ゴールデンウィークが明ければ、すぐに新任管理職や監督者研修などがスタートします。つかの間の連休で英気を養ってください。

 昨年度来、管理監督者の研修を担当して思うことがあります。(その階層に限ったことではありませんが)失礼ながら、あまりにもレベルのバラツキが激しいことに驚きを隠せません。金太郎飴のような組織でも困りますが、『職員間格差』が著しいのです。研修担当の皆さんは、そのことをどのように見ているのでしょうか。そして、首長はじめ幹部の方々はその現実を把握しているのでしょうか。某市は、さまざまな政策を実現させ、マスコミにもよく取り上げられます。他市からの視察も多いようです。数年前、管理職研修を通して初取引をさせていただきました。期待して研修に臨みましたが、残念ながら及第点を差し上げられるレベルではありませんでした。気位だけが高く、謙虚さにも大いに欠けていたと思います。私は自分で言うのも何ですが、真正直にものを言うタイプです。その時も、かなり厳しいコメントを届けたことを記憶しています。そのコメントが余程腹に据えかねたのか、再度礼を尽くしても、まったく梨のつぶてです。恐らく、私のコメントなどはどこかで握りつぶされたのでしょう。手前味噌ですが、弊社のリピート率は9割を超えます。高橋もなめられたものだなぁ・・・と心底思いました。体裁だけを取り繕うような研修は、もうピリオドを打つ時代ではないでしょうか。参加者・担当者・担当講師がもっと向き合う、その姿勢がなければ、組織の再生は期待できないと思っています。


講師の力量のバラツキ 2009年4月15日

    15日予定の配信がおくれましたことをお詫び申し上げます。

 Q:例年、日程の関係から新人のマナー研修は、同じ日にクラスを4つに編成して実施しています。ですから、講師も4名の派遣(同じ研修会社から)をお願いして対応することになります。素人の私が申し上げるのは失礼かも知れませんが、講師の力量にバラツキがあるのがとても気になります。取引も数年になりますが、最初の頃から比べると平均的な力量も低下しているように思います。その年によって講師が入れ替わる場合もあります。これは仕方のないことでしょうか?

 A:弊社の場合、そのような請負はしていませんが、自分の力量を問われているようでドキッとしました。結論から言えば、仕組みを変えない限り仕方ないと思います。私が研修担当でしたら、4社に講師を指名して派遣を依頼します。自分の眼鏡にかなった講師との人脈を大事にして、失礼を承知でお互いに競い合ってもらいます。でも、自治体の場合はこのやり方は相当の勇気がないとできないでしょうね。担当者は長丁場になりますが、一番良い方法は、日にちを変えながら4回実施して、力量ありと思える講師に絞ってお願いすることだと考えます。(請け負う講師も大変ですが)弊社は講師の人数も少ないので請負は指名が中心になります。ですから、これから申し上げるようなことは決してありませんが、講師を多く抱える会社は次々と新規開拓をして仕事を確保しなければなりません。取引開始当初はベテラン講師を派遣、2年程度してリピートの目処がついたら講師を交代して、ベテラン講師をまた別の新規開拓に廻す、それもまた当然の理なのではないでしょうか。
 

私たちも見られています 2009年4月1日

 大変申し訳ありませんが、4月15日配信予定分は4月18日(土)にさせていただきます。何卒ご了承ください。

 今日から新年度。そして、新人研修に携わる人にとっては、しばらく忙しい時期となります。入社・入庁式はいかがでしたか。

 新人研修の中で「皆さんは常に見られていることを意識してください」、そんな話をすることが多々あります。確かにそのとおりです。上司や先輩から、当分は見られ続けるのですから・・・。でも、見られているのは新人だけではありません。研修を担当する私たちも彼らに見られているのです。そのことを肝に銘じましょう。話し方は当然、立ち居振る舞いなど、すべてがその対象となります。ビジネスマナーのイロハを語るときは、その前に、自分自身のビジネスマナー度を十分にチェックしなければなりません。新人研修だけでなく、このことは他の研修でも同じです。自分自身を厳しい場に立たせることで、研修担当者は大きく成長するのです。“できないことは語らない・書かない”、今、自分にそう言い聞かせて教壇に立っています。とても難しいことですが、それができなければ真の話し方職人にはなれない、そう思うこの頃です。

 今年の3月は例年になく、大勢の皆様から人事異動のごあいさつをいただきました。本当にお世話になりました。ますますのご活躍をお祈りいたします。おかげさまで、この3月で15周年を迎えることができました。紙面を借りて厚く御礼を申し上げます。
 

研修料金のバラツキ 2009年3月15日

 Q:研修会社によって料金にずいぶんバラツキがあり驚いています。料金はどのような基準で設定されているのでしょうか?

 A:お答えするのが辛い質問ですね。料金のバラツキは、推測ですが10〜15万円程度の幅があるのではないでしょうか。皆さんの組織と同じで、経費の内訳では、人件費と事務所の賃借料などが割合の大半を占めます。この二つが設定の際の基準になることは間違いありません。ですから、大手の研修会社が一般的に高い傾向にあるのは、自然の理といえるでしょう。但し、社団・財団法人(一般及び公益)扱いの組織などは、税の優遇措置や法人会員の会費などで運営されるなど、形態そのものが違う場合がありますのでその限りではありません。従って、特に公益財団法人の場合などは、組織が大きくても運営形態が違いますので料金が破格の場合があるのではないでしょうか。弊社のように超零細企業の場合は、かなり料金設定に融通をはかることは可能ですが、この業界には困った問題があるのです。それは研修のオフシーズンがあることや、月曜日や連休の前後がお客様に敬遠されるなど、とても辛い事情があるのです。年間をとおしてバランスよく予定を立てることができましたら、もっと料金設定に貢献できるのも事実です。また、最近ではこの業界でも価格破壊が起こっているようです。いわゆるダンピングです。「遊んでいるよりはマシ」との判断だと思います。でも、それでは業界の秩序が保てません。このような複雑な事情をかかえた結果がバラツキの要因になっている。それが本音です。不思議なことに、研修業界には他業種のような組合がありません。限られたシェアを雨後の竹の子のように乱立する業者同士で凌ぎを削って奪い合っている、そのような体質が、バラツキの一因にもなっているのでしょう。

 人事異動の季節となりました。今月いっぱいで研修担当を離れる皆さんもいらっしゃることと思います。本当にお世話になりました。ますますのご活躍をお祈りいたします。
 

研修業務の引継ぎ 2009年3月1日

 私が以前勤めていた会社(SEIKO)に退職願いを出した時、所属部長は慰留をしませんでした。「いつか高橋は巣立つ」、そう理解してくださっていたからでしょう。しかし、「退職時期を3カ月延ばしてくれないか」と言われました。理由は「仕事の引継ぎを完璧にしながら、(後継者の)指導育成の仕上げをして欲しい」と言うものでした。さらに、そのあと言われた「君には、そう簡単に引継ぎができるほど甘い仕事は任せて来なかったからなぁ!」、のひと言に耳を疑いました。部下として仕えて数年、ほめられた記憶などありません。叱られ、怒鳴られる毎日だったのですから。(後にそれが深い情愛であったことを理解しました)

 風土と時代が違うのかも知れませんが、自治体の異動に関して腑に落ちないことがあります。それは異動の内示から異動日までの時間が信じられないほど短い、ということです。皆さんはそんな短い時間の中で、お互いにどんな引継ぎをしているのでしょうか?ずっと考えてきた私の素朴で単純な疑問です。まして、人事や研修を担当する部署は組織の『中央制御センター』を担っているはずです。このセンターの業務引継ぎがうまくいかないと、中央はもとより端末の制御も不可能になるのではないかと思うのです。引継ぎ時間の短いことが制度上やむを得ないことでしたら、少なくとも、業務マニュアルをきっちりと整備(完備)して後継の担当に仕事をつなぐ、特に人材育成を語る(担うではなく、あえて語るという表現にしました)研修担当の皆さんには、そうあって欲しいと思います。
 

研修における相性 2009年2月15日

 Q:研修担当になって3年になります。まだ仕事に自信が持てません。いろいろ理由はありますが、結局は「研修との相性が悪いのかな?」とネガティブな思いにかられます。異動があるとはいえ、このままでよいわけがありません。講師の皆さんにとって、研修は『天職』なのでしょうね…?

 A:一所懸命に担当を努めてきたからこそ、今の迷いや悩みがあるのではないでしょうか。それだけ自分の仕事を真摯に考えている証だと思います。「研修との相性」をもう少し具体的に考えてみましょう。研修は多くの皆さんとの関わりで行われる仕事です。@仕事そのものとの相性(好き嫌い、適正など) A上司との考え方に関する相性(理解が得られない、熱意がないなど) B担当講師との相性(価値観の相違や好悪の感情など) C参加者との相性(意欲がない、研修は迷惑と言われるなど) D研修スタッフ同士の相性(意見の相違、日頃の人間関係など)etc。ざっと考えても以上のようなことがあげられます。あなたが考える相性の悪さの比重はどれが高いのでしょうか。もう少し、真の原因を追究しましょう。悔しいですが、私は今の仕事をまだ『天職』とはいい切れません。でもこの仕事が『好き』で、『誇り』を持っていることに間違いはありません。考えてみてください。自治体の研修担当の皆さんは定期的に異動します。ですから、私たち講師はあなた以上に、都度・常にそれらの相性とたえず向き合わなければならないのです。結論を言えば、仕事そのものへの相性を改善すれば道は拓けると信じて(信じたい)います。

 財政状況の厳しい中、21年度(4月以降)の仮予約をいただきありがとうございました。今後も『話し方職人』をめざして精進して参ります。ご支援ください。
 

最近のメール&書簡から 2009年2月1日

 最近、送受信したメールや書簡の中から、その一部を抜粋して配信いたします。なお、配信に際してご本人の了解を得ていないものがあります。ご容赦ください。

 @御社も大変な様子ですね。そんな中での管理職試験への挑戦お疲れ様です。時代を変え、逆境を乗り切ろうとする本気の意識と熱意があったら道は拓けると信じています。 A一度言ってしまったこと(=メール)に対し、誤りに気づいた段階で、極力早急に、素直にお詫びを伝えることの大切さと難しさを感じました。先生にはそんな経験はありませんか? Bメールは便利ですが、心を伝えられないと多くの危険が潜む魔物だと思います C本音を言いますと、エネルギーを使い果し精根尽き果てました。力の限界を感じた研修でした。 D管理監督者は、視点をどこにおいて生きるかが課題です。その点では、残念ですがまだ自覚が足りないと思います。問題は、彼らが“二日間で何を身につけたか”もさることながら“何を感じたか”のほうが重要ですね。深い反省がなければ、私(高橋)は仕事職人として心苦しい(悔しい)限りです。 E21年度の研修予算は相当厳しくなりそうです。自前の研修を減らし、派遣研修を増やしてしのぐ事になると思います。場合によっては、16年度から5年間お越しいただいた先生の研修も難しくなるかもしれません。その際はあらためてご挨拶を申し上げるつもりですが、この旨、あらかじめお含みおきいただければ幸いです。 F「馬を水辺まで連れてくることはできるが、馬に水を飲ませることはできない」自ら欲していない人にどのような素晴らしい研修・講師を用意しても単に研修担当の自己満足にすぎないのではないか。最近、自らの仕事に限界を意識するようになりました。(ベテラン研修担当から)
 

Q&Aを配信いたします 2009年1月15日

 新年より回数を1回増やし、毎月1日と15日に配信いたします。お役立てください。

 Q:そろそろ研修計画を立てなければなりませんが悩んでいることがあります。昨年、担当係長と課長からの指示で研修の内容やお願いしている講師を大幅に変更しました。不服な点が多々あったのですが言い返す勇気がなかった自分を悔いています。案の定、私の判断や参加者の評判なども含めて、結果はあまりよいものではありませんでした。元に戻したい内容やまたお願いしたい講師がいるのですが進言する勇気がありません。

 A:頭が痛いですね。前例踏襲といいながら研修の分野ではよくある話です。『変えたがる上司』がよくいます。研修に熟知している上司でしたら、変更の理由などを明確に(論理的に)説明したはずですが、その点はどうたったのでしょうか?推測ですが、多くの場合は「よそがやっているから」「首長や部長に言われたから」「担当が長すぎるから」「生意気そうな講師だから」、失礼ですが、その程度の理由が多いような気がします。変更する場合は『なぜ!?』を科学的に証明することが大切です。厳しい言い方ですが、思いつきや感覚で対応することは研修への冒涜、と私は思っています。昨年の変更した内容をあなたなりに科学してみてください。そして、変更後の結果を、同じようにしっかりと科学することです。説明責任とはそういうことです。役所には一度変えると、それを安易に変えられない、という悪しき習慣があります。残念ですが、元に戻すにはかなりの勇気が必要となるでしょう。ほんの少しでも「また異動があるから・・・」などとの思いが頭をかすめたら、あなたは『研修家』ではなく『研修屋』になってしまいます。人材育成には自分自身の揺るがない科学的な信念が大切なのではないでしょうか。

 早々に21年度(4月以降)の仮予約をいただきありがとうございました。紙面を借りてお礼を申し上げます。
 

挑戦 2009年1月1日

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 一昨年、広島県福山市の小料理屋で柔道の山下さんとお会いする機会に恵まれました。元気さ・若々しさは、オリンピックで優勝した当時と変わりません。テレビで見る山下さんそのものでした。(当然のことですが・・・)その折に、無理をお願いして色紙にサインをいただきました。とても達筆で温かい字を書かれます。色紙には『挑戦』の二文字が記されていました。辛いときや苦しいときに勇気を与えてくれます。

 昨年はあえて憎まれ役に挑戦した一年でした。「何もそこまで言わなくてもいいのに」ともう一人の自分が幾度囁いたか知れません。歳を取るという事は辛いことです。それが本来の私のスタイルではないはずなのに、“ほどほどに”ができなくなるのです。今年は何に『挑戦』しようか、と思案しています。皆さんの今年の『挑戦』は何でしょうか?

 とにかく今年から自治体の経営も大変になりますよ!研修の原点は、「人こそ資産」と心底思う心です。人づくりは組織の大きな資産づくり、そう信じてやみません。

 今年から、このコラムの配信を1回増やします。配信日は、毎月1日と15日です。ご期待ください。これで1ヶ月のコラムは4週計算で13本になります。手前味噌ですが凄い『挑戦』です。

 今年もよい年でありますように。ご多幸を心からお祈り申し上げます。早々に21年度(4月以降)の仮予約をいただきありがとうございました。紙面を借りてお礼を申し上げます。
 

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