『大局』とは物事全体の成り行きや全体の状況・動きを意味します。「世界経済の大局を見とおす」のような用い方をします。今年も多くの自治体職員の皆さんを対象にした研修を担当させていただきました。失礼ですが正直に思うことは『大局的な見方が欠如している』、ということです。自分の部署以外のことがよく見えていないのです。役所全体がどうなっているか、社会全体がどうなっているかなどの視点がとても乏しいような気がいたします。
管理監督者に必要な研修は、何をさて置いても『財務研修』だと私は常々申し上げてきました。経営状況がどうなっているかを把握すると、これまで見えなかったことが見えてきます。「人をどういかすか」「仕事の効率をどう高めるか」「メンタル疾患をどう食い止めるか」などがはるかに重要な課題で、改善すれば効果も大きいことに気がつきます。節電やコピーの節約も大切ですが、もっと大局的な目を養いましょう。『財務研修』は喫緊の課題ですよ!「経常収支比率」「財政力指数」の数値の高低レベルの意味(どちらが好ましいのか)すらわからない職員がいることを研修担当の皆さんは真摯に受けとめてください。
今年最後の配信となりました。来年もよろしくお願いいたします。早々に24年度の仮予約をいただきましたお客様ありがとうございました。どうぞ、よい年末・年始をお過ごしください。
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