2011年
大局考 2011年12月15日

 『大局』とは物事全体の成り行きや全体の状況・動きを意味します。「世界経済の大局を見とおす」のような用い方をします。今年も多くの自治体職員の皆さんを対象にした研修を担当させていただきました。失礼ですが正直に思うことは『大局的な見方が欠如している』、ということです。自分の部署以外のことがよく見えていないのです。役所全体がどうなっているか、社会全体がどうなっているかなどの視点がとても乏しいような気がいたします。

 管理監督者に必要な研修は、何をさて置いても『財務研修』だと私は常々申し上げてきました。経営状況がどうなっているかを把握すると、これまで見えなかったことが見えてきます。「人をどういかすか」「仕事の効率をどう高めるか」「メンタル疾患をどう食い止めるか」などがはるかに重要な課題で、改善すれば効果も大きいことに気がつきます。節電やコピーの節約も大切ですが、もっと大局的な目を養いましょう。『財務研修』は喫緊の課題ですよ!「経常収支比率」「財政力指数」の数値の高低レベルの意味(どちらが好ましいのか)すらわからない職員がいることを研修担当の皆さんは真摯に受けとめてください。

 今年最後の配信となりました。来年もよろしくお願いいたします。早々に24年度の仮予約をいただきましたお客様ありがとうございました。どうぞ、よい年末・年始をお過ごしください。
 

本音考 2011年12月1日

 10年ほど昔の話です。接遇研修を依頼されていた某自治体の研修担当者から「もう少しレベルの高い研修をして欲しい」、といわれました。「失礼ですが、こちらの職員は私の(橋)の目からみて期待レベルにありません。レベルを落とす(もっと基本をしっかりと学ぶ)のなら話はわかりますが・・・」、と突っぱねました。次は5、6年前の話です。某県内では優秀な集団と自負している自治体がありました。初めて担当させていただいたのは管理職研修。「いかがですか先生、私どもの管理職の出来は?」「失礼ながら、期待はずれですね。謙虚さがたりませんし、能力もまだまだ・・・看板が泣きますよ」。そんな会話を交わしました。こんなこともありました。某自治体の管理職研修でのことです。私の講演が終えたあと、引き続き庁内(部長?次長?)講師が講演を行うという企画でした。正直、私が経営者でしたらその場に居た管理職の半数は降格させる!かなり不満の中、控え室に戻りました。控え室には次の出番の庁内講師が控えていました。この職員、私に対して「お疲れ様でした」のひと言もいえません。「一時が万事ですね」と私は本音(皮肉)を述べてその場を失礼しました。ほんの数例を紹介しました。こうして本音を述べれば必ず客は去ることを知りながらも、私は自分を変えませんでした。(失った金額は相当になるでしょう)でも、私も馬鹿ではありません。会社を潰すわけにはいかないのです。ある時期から『本音に封印』をしました。そして、時が過ぎ去りました。

 いま私はどうしているか・・・「橋さんらしくない!!」と大勢の?フアンに叱責されて以前のペースに戻りつつあります。それにしても、いわれて腹がたったら見返してやると頑張ればいいのに。橋の首などは安すぎますよ!

 本年最後の配信は、15日となります。どうぞご覧下さい。

 

研修予算考 2011年11月15日

 24年度研修予算(案)の編成が始まったようです。「人材育成」の重要性を叫びながらも、財政難ともなれば真っ先に予算を削減されるのが「研修予算」。それが世の常のようです。研修担当の皆さんにとっては頭の痛い季節でもありましょう。

 研修費用は、@個人 A会社(中・大手) B会社(小、零細)C社団法人 などによって見積もり形態がかなり違います。どの組織でも見積もる側の責任として『損益分岐点』を考慮した上での金額を提示することは当然のことです。所詮、形態が違えば見積もり金額(上限と下限)も違ってくるのです。単純な金額の比較で評価できないのが研修事業の難しい点です。見積書の背景を分析して、予算をオーバーしている場合は、粘り強く交渉してはいかがでしょうか。
 

オリジナル考 2011年11月1日

 Originalには、@原型となるもの。原作。以外にA独自に創作したもの、という意味があります。弊社の研修の大半はAに該当します。指導技術、運営方法、使用する教材は、代表の橋とスタッフが苦労を重ねて開発してきた自慢の作(策)ばかりです。『議会答弁のスキルアップ研修』などは私が先駆けて実施した研修、といっても過言ではありません。すべて、原型をアレンジして自治体向けに開発したオリジナル仕様です。

 目標まであと2、3年はかかりそうですが、現在のプログラムに「心理学」「生理学」「カウンセリング」などの分野を融合させ、何とか『人材育成の体系化とオリジナルプログラムの開発』に尽力したい、そんな壮大な夢を抱えて生きています。ご支援ください。現在、ロジャーズ(積極的傾聴、カウンセリングの開祖)の理論と「自治体向けクレーム対応」のコラボが進行中です。卒業論文もこのテーマで進めようかと考えています。
 
 

腕を奮う考 2011年10月15日

 大変申し訳ありませんが本日配信予定分は、11月4日頃の配信とさせていただきます。

 「料理に腕を奮う」「仕事に腕を奮う」などの表現でこのような言葉を使います。「腕によりをかける」などの言い方もします。私は研修講師ですが、研修を企画・担当される皆さんが無性に羨ましくなるときがあります。『研修企画に腕を奮う』。そのチャンスがご担当の皆さんには与えられているのです。組織ですから、トップの考え方(方針)もあるでしょう。従うということも大切ですが、現場を知る、預かる者が「研修の意地を通す」ことも必要でしょう。そのためには、「説明力」や「説得力」を身に付けなければなりません。『研修企画に腕を奮う』ということは、@自分を知る A組織を知る B組織の研修ニーズを知る ことです。まず、人一倍、真摯に懸命に勉強しましょう。

 少々、中弛みでしたが、いよいよ秋の授業が始まります。私も生徒として真摯に懸命に学ぼうと思っております。
 
 

弱肉強食考 2011年10月1日

 「弱肉強食」の意味は説明するまでもない、と思います。研修業界も様変わりしたような気がします。ネットで検索すると大手・中堅あるいはそれなりに名の知れた研修会社が、懸命なPR攻勢をかけています。かつては見向きもしなかった企業に猛烈な営業をかけているようです。悔しく・無念ですが、看板とその営業力・広告力には太刀打ちができません。「どんな分野でもいい、どの程度の能力でもいい、世界一でなくても有名でなくてもよい。黙々と自分にできることにベストをつくしている人には、誰もが頭が下がる思いがする。」これは故斎藤茂太先生のお言葉です。
 いま、「科学」(心理・行動科学など)を学び(卒業まであと2年以上かかりますが)『研修学』の体系化に最後のエネルギーを捧げたいと思っております。『現場力(職人力)』と『学問』の融合を目指して精進してまいります。人生これからと信じ、黙々と歩みを続けたいと思っています。どうぞ、ご支援ください。

 日野原重明先生(聖路加国際病院理事長・名誉教授)の100歳の誕生日(10月4日)を心からお祝い申し上げます。
 

意欲、やる気考 2011年9月15日

 私は研修の場で動機づけを重視します。動機づけ(motivation)とは、人間やその他の動物に、目的志向的行動を喚起させ、それを維持し、さらにその活動のパターンを統制していく過程を指します。したがって、動機づけには、(1)活動を喚起させる機能 (2)喚起された活動をある目標に方向づける志向機能(3)種々な活動を新しい一つの総合的な行動に体制化する機能などがあげられます。しかし、いくら動機づけを工夫しても、その動機づけられた状態が学習者(本人)に内在化されなければ意味がありません。
 内在化とは、何をなすべきか学習者(本人)に明確にとらえられ、それに向かおうとする能動的な構えができている状態を意味します。これが一般的に表現される意欲・やる気です。研修で大切なのは、この内在化だと思います。(参考文献:心理学概説〜心と行動の理解〜、松田隆夫編)

 東日本大震災から半年が経ちました。大きなショックを受けましたが、被災地の皆様から「懸命に生きること」をあらためて学びました。暑さが身に堪えた今夏でしたが、24年度も研修講師として精進する覚悟です。来年度の予約を開始させていただきます。

 

老いと学び考 2011年9月1日

 「歳を重ねるということと、人生の残り時間とを自覚できるのは人間だけといっていい」「人間の長い老後は、生命進化の歴史の中でヒトだけに与えられたものだ」、と東京理科大学薬学部の田沼靖一教授は著書「ヒトはどうして老いるのか(老化・寿命の科学)」の中で述べられています。一見、あたり前のことのようですが、心にズシンと響く言葉でした。
  併せて、クランボルツ(Krumboltz,J.D.1999)が述べているキャリア形成の一節を紹介しましょう。@人は生涯学習し続けるものであり、キャリアはこうした生涯にわたる学習によって形成される。 Aキャリアの最終ゴールは、豊かな楽しみのある人生、生活を築くことである。 B失敗も学習の1つであり、そこから学ぶことも多い。C引退は、また同時に別の形で他人のための支援を行うスタートでもある。(この項、宮城まり子著、産業心理学を参考)

 研修の目標がキャリア形成にあることに間違いはありません。もう秋がそこまで近づいています。そして、24年度の研修プランを練る時期もそこまできています。学ぶことをお互いに真摯に考えましょう。

 気まぐれ配信ですが、個人ブログを立ち上げました。5月21日分からご覧いただけます。アドレス:http://rantanas.exblog.jp/ です。ご訪問をお待ち申し上げます。            
  
  

率先垂範考 2011年8月15日
            
               残暑お見舞い申しあげます。

 「『そっせんすいはん』の意味を説明してください」、と口頭でお願いしました。研修参加者の大半の皆さんから「えっ?」「何?」、そんな声が起ります。漢字で「率先垂範」と書きますが、もう死語に近い言葉になってしまったのでしょうか?

 「批判より模範 道徳は耳より入らず目より入る」、との言葉をいただきました。研修に携わる者として肝に銘じたいと思っております。
  
 

5つの言葉考 2011年8月1日
 
             暑中お見舞い申しあげます。

 交流分析(TA)は、1950年代に米国の精神科医エリック・バーンによって創始されました。バーン以後、「自己再養育療法」を開発したのがジェイムズ(Jamers,M.)です。ジェイムズは、治療契約を結ぶための技術として5つの質問を挙げています。

@あなたの人生をより満足なものとするためにあなたが欲しいものは何?
Aあなたが欲しいものを手に入れるために、何を変える必要がある?
Bその変化をもたらすために、あなたは何をする?
Cその変化が起きたことを他の人々はどのようにして知ることができる?
Dあなたは自分でどんな妨害工作をする可能性がある?

 単純に、5つの言葉を自分の人生に問いかけてみる。言葉に凄い重みを感じませんか!

                       (島田涼子著、「人間関係論」参照)
 
 

人事評価制度考 2011年7月15日
 
 自治体にも人事評価制度の導入が浸透しています。既に勤勉手当の支給で格差をつけている自治体もあります。ところが、評価者にも被評価者にも、この制度の目的が深く理解されていないような気がします。お荷物扱いされている、そんな現状がかなり見受けられます。私も制度設計を含め、評価者の研修を幾度となく担当してきました。この制度を軌道に乗せる大変さは十分承知しています。

 人事評価は、まず制度設計が要です。ここに時間をかけることが大切です。他の自治体の真似事は慎みましょう。自分たちの組織に見合った制度をつくりましょう。既に導入されている自治体では、『精度』の検証が大切です。不備や不満があったら、どんどん手直し改善をする。それが仕事に携わる者の責務ではないでしょうか。研修や目標による管理と人事評価がリンクしていない(バラバラ)のは、なぜなのでしょうか!?
 
 

キャリアステージと育成考 2011年7月1日

 シャインは(Schein、E.H.1985)キャリアに関して、一生を通じての仕事、生涯を通じての生き方、その表現の仕方であると位置づけ、キャリア発達を8段階に分類しました。
 @第1段階(0〜21歳)成長、空想、探求の時代
 A第2段階(16〜25歳)教育と訓練の時代
 B第3段階(17〜30歳)初期キャリア
 C第4段階(25〜45歳)中期キャリア
 D第5段階(35〜45歳)中期キャリアの危機
 E第6段階(40〜定年)後期キャリア
 F第7段階(40〜定年)衰えと離脱
 G第8段階(定年後)引退       (宮城まり子著、産業心理学から)

 研修による人材育成はキャリア発達を視野に入れながら、その中身を吟味して企画しなければなりません。既配信『キャリア開発考』と併せてお役立ていただけましたら幸いです。
 
 

成熟度考 2011年6月15日
 
 人材育成の目標は、組織における一人ひとりの『成熟度』の向上にあります。一時期EQ(Emotional Quotient)という言葉を頻繁に見聞きしました。IQ(知能指数)に対して「心の知能指数」ともいわれ、仕事において成功できるか否かは、職務能力の差ではなくEQの高さである、との見方もあります。
 日本におけるEQの研究では、@対人能力 A共感性 B自己洞察 C楽天性 D愛他心 E粘り強さ F気づかい G信頼感 H現状打破 I将来目標志向 J自己コントロール K苦労を糧にする の構成要素12因子があげられています。

 私も当然ですが、人材育成に係わるスタッフはことさら『成熟度』が求められると思います。
 
 

テクノ依存症考 2011年6月1日
 
 配信が遅れましたことをお詫び申し上げます。忙しく頑張っています。

 テクノ依存症者とは、コンピュータ・システムへの過度の接近やのめり込みが見られ、コンピュータなしでは落ち着かず不安になり、コンピュータに触れ、それを操作していると精神的に安心・安定することができるタイプの人などを指します。

 コンピュータに限らず、 携帯メールなどに過剰なエネルギーを使っている人も私はテクノ依存症に入るのではないかと思っています。電車の中はもちろん、研修の休憩時間にひっきりなしに携帯メールを気にしている人を見かけます。メールは便利ですが、テクノ依存症の人は、@仕事と遊びの区別がつかない A関係者以外の他者に無関心である B感情や表情に乏しい C機器と人間を同一視する D自分はおかしいという認識(病識)に欠ける などの症状と行動特性を有することがあります。

 研修に携わる私たちは『人』と向き合うことがイの一番です。携帯メールが気にならない環境の中で研修に臨む態勢づくりも考慮しましょう。
 
 

新視点からのメンタルヘルス考 2011年5月15日
 
 6月1日の配信が遅れております。ご容赦ください。5日程度のご猶予をいただきたいと存じます。


 年間の自殺者が13年連続で3万人を超え、うつ病など精神疾患罹患率も上昇しています。ある調査では「何らかの理由でストレスがある」、と答えた人は82%にのぼります。研修担当の皆さんは、メンタルヘルス(mental health:精神衛生)に関する研修をどのような視点で考えているのでしょう。「メンタルヘルスの研修をするように指示があったから」のような理由での研修開催はないでしょうか。あるいは、「研修が大切なのは分かっているけど・・・」、とついつい先送りしているケースなどはないでしょうか。

 私は社会(経済)的損失額の視点からメンタルヘルスを捉えることが大切と考えています。厚労省では「うつ病による損失額」は年間7800億円程度と試算しています。ところが「実際はそんな程度ではない」、とメンタルヘルス事業の専門家川口有氏は警鐘を鳴らしています。なんと、損失額年間26.6兆円が同氏の試算なのです。(試算方法は下記によります)厚労省との隔たりはありますが何兆円という規模であることは確かでしょう。「治療以前に本気で組織的に予防する」、その視点が不可欠です。

 【WHOの報告によるとうつ病の有病率は2.2%(A:147.8万人)。法定給付金(B:年収の6割261.6万円)、福利厚生や社会保険といった諸経費(C:年収の約2倍872万円)、医療負担金・疾病手当・見舞金など(D:666万円)。A×(B+C+D)=約26.6兆円。】
 
 

キャリア開発考 2011年5月1日
 
 キャリア(career)の概念は、単に職業、職務、有給の組織内の仕事に限定せず、近年では人の生き方、人生を広く含む概念として捉えられるようになってきました。キャリアとライフの2つの概念を統合して、「ライフキャリア(life career)」とも表現されます。キャリア開発とキャリア形成に対するニーズは、成果・能力にもとづく評価への移行など、社会労働環境の激変が背景にあるでしょう。働く側の者は、企業組織に依存するのではなく、キャリア形成を通して雇用されうるに値する優れた能力(エンプロイヤビリティ:employability)を備え、必要とされる人材になることを次第に求められるようになってきたのです。市場価値の高い存在になることは、自分自身のライフキャリアの危機管理にも通じることです。「キャリアは本来個人が管理するもの」、といわれています。つまり、自らのキャリア形成に対する強い意志と姿勢、そのための具体的行動が求められるのです。

 人材育成を担う研修担当の皆さんは、『主体的努力』が第一義であることを研修参加者の方々にしっかりと浸透させなければなりません。個人の自律的キャリア開発を側面から支援することが重要なのです。まだまだ「お膳立てをし過ぎたた研修」が見受けられます。そして、研修参加者にも「お客様気分」が抜け切れない人が見られます。悪しき体質は早急に改善しましょう。
 

話し方考 2011年4月15日
 
 福島原発の行方が予断を許しません。この1か月、東電本社、原子力保安員・委員会、東大教授、東工大教授、菅総理、枝野官房長官などの解説や会見を嫌というほど(の量を)腹立たしく見聞きしました。僭越ながら、自称「話し方職人」の小生からみて、どの方々もお粗末な限りです。@説明が際立って下手 A論理性に欠け矛盾が多い B想定外という言葉が公然とまかりとおっている(特に原発問題) C大学教授の解説は政府、東電を擁護するための代弁の様 D東電、政府、マスコミを含めた隠蔽疑惑 など不満は限(きり)がありません。(今回、東工大の教授が頻繁にテレビに出ていたことが不思議でなりませんでした。東大と張り合っても仕方がないと思うのですが、「菅総理の出身大学だから、競争心と見栄が働いた産物では?」、ともっぱらの噂です。

 わかりやすい解説で評判の高い池上彰さんは、昨秋からテレビ出演をしないことを宣言していましたが、いたたまれなかったのでしょう。何度かスペシャル番組に出ていました。最初は大学教授なども池上さんの番組に出演していましたが教授の説明をフォローしなければならない自分に嫌気がさしたのでしょう。最後はゲストなしで解説していました。『公人は言葉力が命』。そういえば、液状化現象で公社が分譲した住宅が大きな被害を受けた地域があります。市の責任者である某部長のインタビューに対する発言もいただけませんね。政治家だけではなく、もっと『話し方』を真摯に学んではいかがでしょうか。
【蛇足】
 原子力の危険性を予知して本音で問題を提起してきた学者、技術者は大学からも企業からも切り捨てられ陽の目を見ることがなかったそうです。研修中に本音を語りすぎる私。二の舞にならないように、と少々弱気になる昨今です。
 

学び考 2011年4月 1日

 昨年から某キャンパスで仕事を続けながら学んでいます。初秋から赤ちゃん・子ども連れで教授と面談している学生(同窓生)を時々見かけました。あとで分かったことですが、皆さんは4年生。卒業論文(卒業研究)の指導を受けるために来校していたのでした。働きながら学ぶ人が大半のキャンパス。皆熱心で、とにかく学ぶ姿勢が違います。北海道や関西、九州からの受講者もいます。冒頭の皆さんは、子どもを預かっていただく環境がなかったのでしょう。

 先月26日(土)、卒業生の代表による卒業研究発表会が開かれました。私は一番前の席で聴講しました。後ろは振り向けませんが、その日も後方から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。最後の発表はGさん。登壇された彼女の胸(腕)の中で生後半年くらいの可愛い赤ちゃんがすやすやと寝んねしています。Gさんの発表が大きな拍手の中で終了しました。質問タイムの途中で赤ちゃんが目を覚ましグズリました。ママは器用にあやしながら質問に答えています。赤ちゃんは泣き止み、ママをジッと見ています。

 不自由なく学べる企業内研修ですが、(今回の被災でその機会を数年は失われる皆さんも多いことでしょう)学べることに鈍感にならないように気をつけましょう。
 

地震災害のお見舞い 2011年3月15日

 謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます。1日も早い復旧と皆様のご健康を心からお祈りいたします。


 【3月1日配信分】
 睡眠と覚醒は、人が行動(生活)する上でもっとも重要なリズムといわれています。脳波は、周波数によって高い方から順にベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波のように分類されます。人が覚醒している状態(行動したり、考えたり、注意を払っているときなど)ではベータ波がみられ、目を閉じて安静にしている状態ではアルファ波が出現します。まどろみはじめるとシータ波が出現し、反覚醒反睡眠状態の「睡眠段階1」に入ります。呼吸が寝息となると「睡眠段階2」になり、さらに眠りが深くなるとデルタ波が現れます。デルタ波の割合が20〜50%を「睡眠段階3」として、50%以上を「睡眠段階4」と判定しているそうです。このように段階に応じた脳波は、睡眠の深さに対応して穏やかになっていきます。

 ところが、睡眠段階3や4が続いた後、脳波パターンが突然「睡眠段階1」に移行することがあり、これを『レム睡眠』と呼んでいます。レム睡眠では、@急速眼球運動 A心拍の増加や乱れ B血圧の上昇 などが出現し、状態としては睡眠よりも覚醒に近いといわれています。しかし、同時にレム睡眠は深い眠りと位置づけられています。レム睡眠中には身体の筋肉が著しく弛緩して、夢をみる頻度が極端に高くなります。

 そういわれれば、疲れが取れない時や寝た気がしない時は『夢を見ていない』気がします。よい睡眠は身体と心の健康のバロメータです。夢の有無を点検してみましょう。

 

睡眠考 2011年3月1日

 睡眠と覚醒は、人が行動(生活)する上でもっとも重要なリズムといわれています。脳波は、周波数によって高い方から順にベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波のように分類されます。人が覚醒している状態(行動したり、考えたり、注意を払っているときなど)ではベータ波がみられ、目を閉じて安静にしている状態ではアルファ波が出現します。まどろみはじめるとシータ波が出現し、半覚醒半睡眠状態の「睡眠段階1」に入ります。呼吸が寝息となると「睡眠段階2」になり、さらに眠りが深くなるとデルタ波が現れます。デルタ波の割合が20〜50%を「睡眠段階3」として、50%以上を「睡眠段階4」と判定しているそうです。このように段階に応じた脳波は、睡眠の深さに対応して穏やかになっていきます。

 ところが、睡眠段階3や4が続いた後、脳波パターンが突然「睡眠段階1」に移行することがあり、これを『レム睡眠』と呼んでいます。レム睡眠では、@急速眼球運動 A心拍の増加や乱れ B血圧の上昇 などが出現し、状態としては睡眠よりも覚醒に近いといわれています。しかし、同時にレム睡眠は深い眠りと位置づけられています。レム睡眠中には身体の筋肉が著しく弛緩して、夢をみる頻度が極端に高くなります。

 そういわれれば、疲れが取れない時や寝た気がしない時は『夢を見ていない』気がします。よい睡眠は身体と心の健康のバロメータです。夢の有無を点検してみましょう。
 
 

歴史考 2011年2月15日

 人間はどのような状況の下で、どのような行動をとるか、さらにそれはなぜか、といったことを体系的に究明する学問、それを行動科学(behavioral science)といいます。これらの理論は1950年頃、アメリカで誕生しました。経営の分野では行動科学の立場から考えだされた管理手法として、「目標による管理」や「コンピテンシー(competency)評価=人事評価の考え方」などに活用されています。これら以外に、医療分野への活用は言うまでもありません。それら体系化の歴史をたどると、(私は専門家ではありませんが)そこには紀元前4世紀の頃のアリストテレスや19世紀後半のヴントの名前がでてくるから驚きです。当然、かの有名なフロイトの話も登場します。ずいぶん大昔のような気がしますが、彼の思想が極めて世界的に大きな反響を呼んだのも20世紀初頭の頃の話です。

 このような歴史を探ると『人材育成は100年の計』との考えもやけに頷けます。冗談半分、本気がかなりで、私(橋)が講義の合間で話していることもあと50年後にはご理解いただけるのではないか・・・と勝手に自信を付けています。都会にも限界集落がたくさん出現。住民サービスにも限度が来てしまうでしょう。不便をかけてもこれ以上の税負担は強いられない。だから自治体の営業日は週3回にせざるを得ません。こんなことを真面目な顔をして話すのですから「この講師なに?!」、と引かれる気持ちもわかります。それでも歴史は残る。そう信じてやまない昨今です。
 

ストレス考 2011年2月1日

 「心身の負荷になる刺激や出来事や状況により個体内部に生じる緊張状態」のことをストレス(stress)といい、ストレスを生じるような外部からの刺激をストレッサー(stressor)と呼びます。ストレッサーの種類は@心理的・社会的なストレス(不満、心配、失望、怒り、恐れ、人間関係での葛藤など)だけではありません。A物理的ストレス(暑さや寒さ、外傷、騒音)B化学的ストレス(公害、悪臭、放射能もれ)C生理的ストレス(飢餓、感染、過労)などにおよびます。ストレスに負けないためには、まず自分が何によってストレスを感じるのかをよく知ることが大切です。1967年、アメリカのホームズとレイは、生活上の出来事を数値化したストレス度を発表しました。結婚後にそれまでの日常生活パターンに戻るまでに要するエネルギーを50点とした場合に、ほかのさまざまな人生上の出来事は何点くらいのストレス度になるのかを示したものです。それによりますと、配偶者の死(100)、妊娠(40)、仕事の変更(36)、職場での責任の変化(29)、自分の特別な成功(28)気晴らしの変化(19)、休暇(13)などになっています。

 つまり、ストレスは個人差があったとしても、生きている限り避けられない状態なのです。研修に携わる人には想像以上のストレスがかかります。この時期は寒さもストレスになります。睡眠をしっかりと摂ってストレスを吹き飛ばしましょう。そうしないと良い研修はできません。
 

パンチの気くばり 2011年1月15日

 弊社の研修テキストはすべて手づくりです。時間はかかりますが、研修事業を開始して以来ずっと続けてきました。それだけにテキストへの思い入れも深くなってしまいます。ご容赦ください。ある研修先でのことです。コピーをお願いしたテキストに、バインダーに綴じられるようにパンチがありました。その気くばりにとても嬉しくなりました。

 昨晩秋、7年ぶりの再会が実現しました。彼は役所を退職して、今は『子育てアドバイザー』として講演・執筆活動に大活躍です。再会の折、感激することがありました。「先生、なつかしい品をお持ちしました!」、そういって彼がカバンから取り出したのは3冊のテキストでした。紙はやや茶色っぽく変色していました。手に取ると、それは私が8〜10年前に作った研修用テキストでした。「なつかしいなぁ!」思わず叫んでしまいました。「このテキストは私の財産です」と彼。お世辞でも心がジーンと沁みました。彼は私の担当する研修を3年連続で受けてくださった職員です。3回目を受講した直後に退職して独立したそうです。
   

研修の基本 2011年1月1日

   明けましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします。

 @トップ・上司に育成の本気度は備わっているか Aこの組織にどんな変化を期待するのか B期待に対して研修内容は適正か C参加者に研修の意義は浸透しているか D研修のフォローに責任(感)を果したか E研修担当として自分自身は成長しているか F研修をとおした人間観を大切にしているか

 初心にかえって、上記のポイントを検証してみましょう。当然、わたくしもそのつもりです。今年もよい1年でありますように!
 

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