2012年
批判そして反省 2012年12月15日

 昨夜も名古屋から新幹線に乗り換えて家路に着きました。東海道新幹線のダイヤの過密さに驚きます。『のぞみ』(名古屋を出ると次の駅が新横浜)が3分、10分間隔で走っています。スピードアップを競い合っているのがありありと分かります。余りの揺れ(振動)のひどさに「この新幹線は古い機種ですか?」、と車掌さんに質問したほどです。「最新の機種です」との返事。それにしてもひどい揺れです。快適な旅に水を差されます。リニア新幹線開通に慄いているかの如くです。
 とは言うものの、研修を請け負う私も同様なことが多々あります。お客様のニーズを満たそうと、無理を承知で多くのことをプログラムに盛り込んでしまいます。結果、時間に追われ消化型の研修になってしまうことがあります。大いに反省しています。ゆっくりとじっくりと研修を担当させていただけたら、と願う昨今です。

 今年最後の配信となりました。どうぞ、よい年末・年始をお過ごしください。
 
 

無理に追い込む 2012年12月1日

 師走となりました。“毎日が駆け抜けていく”、そんな表現がピッタリのこの頃です。体力・気力・知力の衰えと闘いながら孤軍奮闘の1年でした。1〜2年前までは、「1日は24時間ある!」と豪語して徹夜も苦にならなかったのですが今はその気力がありません。それらの衰えに耐えるために、『あえて自分を無理な状態に追い込む』ことに努めています。
 11月は集中して大学のスクーリングと単位修得試験に挑みました。今月も同様にスクーリングと単位修得試験に挑みます。平日は(例年ですと12月は第1週で仕事納めなのですが)21日まで研修を担当します。『老骨にムチを打つ』、そんな毎日です。気力は体力・知力の源と強く感じます。
 
 

答弁能力を高める 2012年11月15日

 住民の価値観やニーズが変わり、要求スタイルにも変化が起きています。当然の結果として、議会での対応も難しい局面を迫られることになります。柔軟な対応ができなければスムーズな行政執行(運営)は果たせません。議決機関での報告や答弁の能力が問われる理由がここにあります。対応がまずければ、多くの支障が生じることになります。それだけではありません。答弁の良し悪しが、理事者側からも議員側からも、さらに住民からも評価されるのです。
 かつて鳥取県知事を務められた片山氏は、議会のやりとりを「八百長(談合)」と糾弾しました。特に地方自治体の議会、『委員会』には活発な議論を期待します。答弁に立つ職員は、もっと基本的な答弁力(かつての見よう見まねの答弁から脱却して)を身につける必要があるのではないでしょうか。(弊社では『答弁能力向上研修』の実績が多数あります)
 

正規・非正規 2012年11月1日

 自治体で働く職員の3分の1を非正規が占める時代となりました。全国の47.2%にあたる845自治体の6月1日時点での状況を集約、労働組合「自治労」が調査結果を発表しました。警察や消防、教員などを除く臨時・非常勤の職員の数は30万5896人。正規職員は61万9542人で、全体に対する非正規率は33.1%でした。調査からもれた自治体を含めると、全国の「非正規公務員」は70万人と見込まれるといいます。小さな自治体では5割を超えるところもありました。
 時給制では900円未満、月給制では16万円未満の人が半数以上いたとのことです。フルタイムで働いても200万円に届かないそうです。
 このような賃金格差の中で、正規と非正規の職員が仕事を共にしなければなりません。人間関係と仕事への真価が問われます。
 

研修量は増加傾向に? 2012年10月15日

 早いもので、25年度の「研修費見積り依頼」の要請が入り始めました。ようやく暑さがしのぎやすくなったばかりですが、気分のチャンネルは来年4月以降に変えざるを得ません。

 団塊の世代の大量退職が一段落した頃から、それまで手控えていた新規採用職員の人数も徐々に増えつつあります。急激に増えた自治体もあるようです。階層別研修はこれから増加傾向となるのではないでしょうか。地方分権が遅々として進みませんが、地域主権を見据えた人材育成は欠かせなくなるでしょう。予算折衝が始まる時期。研修スタッフの皆さんには、ことさら奮闘していただきたい時期となりました。人事評価は初期の目的に沿って運営されていますか。制度の点検・見直しの秋でもありましょう。

 

「エンドレス」という考え方 2012年10月1日

 接遇力を高めようと、全庁(全職員対象)的に熱心に取り組んでいるT区役所から、3時間コースの研修を計14回依頼されました。午前・午後と同じことを繰り返す研修は講師の負担も大変ですが“意気に感じて”一所懸命担当させていただいております。

 人は美味しいものを食べると、その味を舌が覚えています。そして、さらに美味しいものを食したい、と欲するのが世の常です。接遇もこれと似ています。住民の皆さんによい接遇を提供すると、一時的には感動して満足してくださいます。しかし、それが定着すると感覚は慣れてしまい、さらによい接遇を心がけないと満足していただけないのです。ですから「接遇力向上はエンドレス」なのです。研修では常にそのことを説いています。

 研修講師も同じです。エンドレスの努力向上をして進化しないと見放されてしまうのです。厳しい世界です。
 

古き良きやり方 2012年9月15日

 昨今の講義や講演では、パワーポイントの使用が定番になっています。私見ですが、私はこの方法を好みません。授業の一部分に活用するのでしたら効果的と思うのですが、ひたすら(絶え間なく)スクリーンを見せられ、抑揚のない声で映し出された内容を朗読されるのは堪りません。弊社でパワーポイントを使用するのは、年間総研修時間の1%程度です。

 昨年講義を受けた大学の先生の授業はテキストだけでした。そのテキストの文章の中には要所々に(   )があります。先生はその(   )の中に入る文言をボードに書いて、それを生徒に記述させます。それから簡単な解説を加えながら授業を進めるのです。とてもシンプルなやり方でしたが記憶に残りました。
 

幸先よく! 2012年9月1日

 今年の夏の暑さには本当に閉口しました。例年ですと、8月の第3・4週は日本一暑い岐阜県内で仕事をしていました。今年はその仕事が12月に変更になり、超がつくほどのラッキーでした。この暑さをのり越えられたか今年は少々自信がありませんでしたから。

 今日から9月。またたく間に時が流れていきます。1週間ほど前に、25年度に実施予定の研修見積りの依頼が入りました。幸先がよろしいようです。夏バテ気味でしたが、モードを切り替えて25年度の計画に臨みたいと思います。まだまだ頑張れそうです。どうぞご支援ください。

 

心を形に 2012年8月15日

 過日、「マスコミ対応研修」を担当しました。参加者の皆さんは、とても熱心に取り組んでくださいました。記者会見の模擬演習は実践さながらの素晴らしい出来ばえでした。研修では、謝罪の仕方などを含めて『型』の指導もいたします。でも、そこまでの演習はやり過ぎとの思いもよぎり、つい甘くなる自分がいました。

 ここ数日、学校のいじめ問題や教員のワイセツ行為による不祥事、市役所の徴収ミスや書類の改ざん事件など、謝罪会見があとを絶ちません。どの会見も心からの謝罪の気持ちが伝わってきません。そもそも心からなどとの思いがないのでしたらお話になりませんが、心を形にする意識や術が足らないことを痛感しました。心は形(身体)で表現する。あらためて信念を貫きたいと思います。(接遇研修やクレーム対応研修も同様です)
 
 

貪欲に学ぶ 2012年8月1日

 いま、若い世代の皆さんと一緒に、私も学んでいます。学ぶ時間の多くは休日です。平日は働いている方々ですから週末は本当に貴重な時間のはずです。子どもさんがまだまだ小さい方もいます。「子どもに申し訳ない」、との思いも強いことでしょう。授業料もかなり高額です。それだけに「学ぶことに貪欲」です。それだけに、という表現は失礼な言い方かもしれません。賢明(賢人)だからこそ貪欲なのだと思います。「偉いなぁ」、と感心します。

 学ぶことに貪欲であること、それが私自身の学びの精神です。研修の機会を潤沢に無料で得られるのは、恵まれた企業か自治体の職員だけです。「学ぶことに貪欲であって欲しい」、と切に願うこの頃です。
 
 

オリジナル 2012年7月15日

 弊社のような超小さな会社は「オリジナル」「オリジナリティ」を追求しない限り、淘汰される運命にあります。辛い反面、アイディアが湧き出てくるときは、思わず「万歳!」と叫びたくなります。この3日間の連休も「オリジナル」を目指して、研修テキストの作成に頑張っています。今日は「マスコミ対応研修」の事例をひとつ作るのに数時間を要しました。たとえ時間がかかっても、自分の仕事に納得できるように努力したいと思います。
 「話し言葉」は瞬時で消えていく運命にあります。でも、活字はあと後まで残ります。研修が短時間であればあるほどテキストに息を吹き込まなければならない、と思っています。だから、テキストはいい加減にはつくれないのです。
 
 

挙手したら 2012年7月1日

 今週、研修に参加していただいたA県T市の職員からお聞きした話です。研修は公募研修が大半。どんなに遠方でも公募に挙手した職員は、よほどのことがない限り研修に参加できるそうです。学ぶことに門戸を大きく開いています。感心しました。(もちろん強制的な研修も大切ですが)

 暇だから研修に参加できるのではありません。仕事の効率を上げて暇をつくって研修に参加するのです。おそらくT市ではそのような組織風土ができているのでしょう。忙しさを口実に研修をサボる職員がいたら研修担当者の皆さんは毅然とした態度で注意・忠告をしましょう。
 
 

一流の研修 2012年6月15日

 「一流」の捉え方が個人によって違うかも知れませんが、そこはあまり深く考えないで話を進めましょう。

 実施した研修が「一流の研修」になるためには、三つの条件をクリアしなければならないと思います。その条件とは、「講師が一流であること」「研修担当者が一流であること」「参加者が一流であること」の三つです。どれが欠けても「一流の研修」は成立しません。講師は当然ですが、お互いに衿を正して精進することが大切です。私も一流の講師をめざして更に研鑽いたします。
 
 

価値観 2012年6月1日

 千人以上の大企業平均年収が543万円。これを高いか安いか、どう見るかは個人の価値観の問題だと思います。自治体の平均年収は650万程度。金額で単純な比較はできませんが、かなり恵まれていることは容易に想像がつくでしょう。

 新年度に入る前に数自治体の「研修コンペ」に参加しました。某市の審査基準の中に講座料金を5段階評価する欄がありました。非常に高いが1、やや高いが2、普通が3、やや安いが4、非常に安いが5の内容でした。正直???でした。弊社などはボランティア研修も厭いませんから、1日の講座料金が交通費程度の5000円の見積書をお出しすることも可能です。本当にそのような金額の見積書を出してみたいと思いました。価値観をどこに置くか、そのことを考えることが大切だと思います。
 
 

顔相 2012年5月15日

 5年ぶりに元研修担当の方とお会いしました。「いい顔になったなぁ!」、言葉には表せませんでしたが、心底、そう思いました。年齢よりは若々しく見える、と自画自賛(自惚れ)していた私でしたが、いい顔を前にして、「私は老けたでしょう・・・」、との言葉が素直に出てしまいました。

 手相と同様、顔相もあるのでしょうね。自分の顔相を見つめ直す一瞬でした。
 

恵まれ過ぎる?!と 2012年5月1日

 20代、30代と自分でもかなり勉強(自己啓発)したつもりですが、自腹を切って(自費で)の学習量はそう多くはありません。社内研修が充実していたおかげが大きかったからだと思います。
 一昨年から始めた勉強とは別にこの4月から新たな勉強に挑戦しました。大半が30歳前後の若人の皆さんです。私を含めて皆さん自腹を切っての受講です。受講料は相当な金額になります。「若いのに偉いなー」、と感心します。

 社内研修が充実しているのは民間企業でしたらほんの一握り(上場企業くらい)。それに比べて、自治体職員の皆さんは、本当に恵まれていると思います。でも、恵まれ過ぎると研修も飽食と似て飽きがくるのでしょうか。真摯に考えてみましょう。
 

ムダを省く考 2012年4月15日

 最近、自治体のホームページを拝見することが度々あります。きめ細やかな情報が瞬時に検索できます。とてもありがたい、と思う反面、「情報公開に携わる職員の仕事量は半端ではないだろうな」、と気の毒にも思います。
 仕事は手間暇かければ限(きり)がありません。さりとて、手間をかけないと形式的になったり、仕事そのものが雑になったりします。兼ね合いが難しく頭の痛い問題です。

 私も戸惑うことが多々あります。2時間の講演のために1日コースと同等のテキストを作ったりしています。延べ時間にして、構想から作成まで3日間はかかります。費用対効果を考えたらお話になりません。それでも黙々と作業を続けています。これでいいのかと思いながら・・・。研修ご担当の皆さんも同じような迷いや悩みがきっとあるのでしょうね。アンケートの解析に時間をかける、コンペに時間が割かれる、研修は建物を造るのではなく人をつくる仕事なのに、癒着や汚職と扱われるのが恐いから、より安全な防御策に時間が割かれる。ムダを省かなければ身体が持たないのが分かっていても仕事量は増えるばかり。どこがムダで、何が大切かを真剣に考えなければならないような気がします。
 

受け入れ体制 2012年4月1日

 新人研修がいよいよスタート。研修担当の皆さんの「育成力」に期待いたします。新人研修をとおして、担当の皆さんにも多くのことを学んでいただきたいと思います。
 メンター、チューター、指導員制度など、新人をサポートする体制づくりは徐々に整いつつあるようです。しかしながら、新人を組織全体で育てるという機運はまだまだ未成熟のような気がします。研修講師の指導は「あるべき論」であり「あってほしい論」の領域に過ぎません。指導の原点はOJTです。育成することで人的生産性が大きく向上することはいうまでもありません。しかし、失礼ですが自治体ではその確かなる検証が行なわれていないような気がします。全体で育てるという意識の受け入れ体制が不可欠です。上司、先輩職員が「衿を正す」「模範となる」ことが問われる時期でもあります。若い職員の芽を摘むことのないように、お互いに注意しましょう。
 

目の向け方 2012年3月15日

 「政府(政治家)は国民に目を向けていない」、そのような批判をよく聞きます。目を向ける位置をどこにおくか、重要な課題であると同時に難しい問題です。私たち研修を担う者にも同じようなことがいえそうです。「誰(どこ)に目を向けて研修を考え実践しているのですか?」と。
 研修担当である皆さんは、「住民に」「首長に」「上司に」「議会に」「受講者に」「講師に」・・・一体どこに目を向けているのでしょう。一方、研修講師も「首長に」「担当者の上司に」「担当者に」「受講者に」・・・、と同じ問いかけをしてみる必要があります。

 目を向ける先の事情(理由)はさまざまでしょう。ただ、@受講者に A自分自身の信念に、この二つに目を向けることを忘れてはならないと思うのです。『立つ鳥跡を濁さず』。そう(かく)ありたいと思うのです。
 
 

新しい育て方 2012年3月 1日

 1か月後には新人研修がスタートします。研修とはいうまでもなく育てることです。実は本来でしたら、この研修は内定した時点からスタートしていなければならないものだと思います。つまり、これが『内定者研修』です。自治体ではこのような習慣がまだ少ないと思います。内定から3月までは通信教育で育てます。そして、従来行なっていた新人研修は3月中に終了させ、4月1日からは現場に配属。4月下旬に2日程度のフォローアップ研修を実施する。このようなアイディアはいかがでしょう。前期と後期に分けて採用する自治体も増えてきました。入学式が10月の動きも出ています。思いきって新人研修のスタイルを変える。そんな時期に来ているような気がします。

 気が早いとお叱りをいただきそうですが、25年度の実施を目指して、ぜひ検討してみてください。(25年度実施を目指して『内定者研修』をお手伝いいたします)

 まずは24年度の新人研修を完璧にクリアしましょう。研修担当者の心意気が人材育成の鍵を握っています。
 
 

信頼されること 2012年2月15日

 3月で独立して17年。人に例えればあと3年で成人式を迎えます。苦しい時期もありましたが、多くの皆様に支えられてここまで来る事ができました。信頼していただくことの重みをひしひしと感じます。弊社の場合、お客様の大半が官公庁です。独立当初からのお客様、10年以上のお客様、と長いお取引をいただくことが珍しくありません。最近では「同じ会社に○年以上は発注しない」、という方針の自治体もあるそうです。如何わしい癒着など何一つありませんから、それだけの理由で取引が断たれるのは悔しい限りです。そんな流れもある中で、仕事を依頼してくださる方には、大変な気苦労をおかけしているのだろう、と感謝にたえません。
 信頼していただくことは報いること。兎にも角にも、手間暇を惜しまずに事前の準備を含めて研修に臨む覚悟です。
 
 

挑戦すること 2012年2月1日

 柔道界の巨匠・山下泰裕氏からいただいた色紙を部屋に飾ってあります。日付は2007年6月21日。『挑戦』の2文字が同氏のサインとともに力強く記されています。私の大切な逸品です。最近では精神論を語ると“古くさい”“爺くさい”、といわれそうな風潮がありますが、私は精神論を大切にしたいと思っています。

 今年は24年度には間に合いそうもありませんが、@心理学の視点に立ったクレーム対応 A採用担当者のための面接セミナー の研修企画立案に挑戦するつもりです。皆さんのお知恵を拝借できましたら幸いです。
 

学ぶということ 2012年1月15日

 自分の子どもと同年齢、あるいはそれより下の先生から教わる機会があります。パソコンやスポーツの技術を教わるのでしたら抵抗はありませんが、「いかに生きるか」という哲学を教わることには、正直かなりの抵抗があります。自分なりに生きてきた『垢』が積み重なっているせいなのでしょう。なかなかその『垢』を洗い流せません。

 指導すること以上に教わることの難しさを感じるこの頃ですが、教わろうとする意識があると、一歩成長できたような気もします。学ぶということに素直になれたとき新しい自分と出会える。その日が来るのを信じていま勉強に励んでいます。

 

進化すること 2012年1月1日

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年も、よろしくお願いいたします。

 「現場主義を貫く」、をモットーにまた1年が明けました。今年も現場にしっかりと立ち続けたいと思っています。研修屋ではなく研修家として。体力・気力はもちろんですが、知力を養う年にしたいと思います。「引退」の2文字は「進化が止まった」とき。進化し続けることに粛々と黙々と挑戦します。自分自身の進化を抜きにして『人財育成は語れない』、いま、そんな心境です。

          ご活躍とご健勝を心からお祈りいたします。
 
 

戻る