弊社のプレゼンテーション研修では、1分間程度の実習を、タイトルを変え可能な限り数多く実施している。T市役所の課長補佐級の研修を担当させていただいた折に、『私のこだわり』というタイトルで話をしていただいた。「靴下を履くときは必ず左足から」「ペットボトルのお茶を飲むなら伊藤園のお~いお茶だけ」「休日が仏滅の日は外出しない」など、このテーマは、さまざまな『こだわり』が紹介されて会場も笑いに包まれる。
そのときのKさんの話がとても印象に残った。 「私のこだわりは、だらしのないことはしないことです。・・・」もの静かな口調でKさんは話し出した。「だらしがないとそれだけで住民から文句を言われます。そんなことで自分自身が不愉快になったり、無駄な時間(クレーム対応での)を費やすことは仕事にとって大きな損失になります。」Kさんはきっぱりと言い切った。身だしなみのだらしなさ、だらしない言葉づかい、時間や納期にルーズなどの例をあげて彼の話は終わった。私も同感である。あたり前のことだが、「さすが課長補佐!!」と心の中でエールを贈った。このような方が管理監督者でなければ役所に未来はない。
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