いま、『人生を半分あきらめて生きる』(幻冬舎新書)という本を読みかけている。著者は明治大学文学部教授の諸富祥彦氏。日本カウンセリング学会の理事でもある。
・まじめで向上心の強い人にとって、「あきらめないでがんばる」ことよりも、「あきらめたくないことを、あきらめる」ほうが、はるかに辛く苦しいことなのです。・「人生は、真っ白ではなく、といって真っ黒でもない、濁りきったグレーなもの」であるということを受け入れていく喪の作業です。・人生の大半を占める「どうしょうもないこと」「なるようにしか、ならないこと」を少しずつ、少しずつじょうずにあきらめながら、心のいちばん深いところだけはしっかり満たされた生き方を心得る。・ただし「あきらめる」のはあくまで半分です。・「あきらめてよいこと」と「あきらめてはいけないこと」の区別ができる賢明な人、そうしたものさしを「自分の内」に持っている人だけが心の満足を得られる時代になっていくでしょう。(著書からの抜粋)多くの言葉がとても心に響く本です。
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